楽しいドライブのために
車の中という閉鎖された空間はいつもと違う環境なので、極度に緊張してしまうわんちゃんもいます。緊張は車酔いにつながることがあるので、わんちゃんをリラックスさせてあげるのも車酔い対策のひとつ。自然の力を借りて、わんちゃんの心をときほぐしてあげましょう。
バッチフラワーレメディとは?
「バッチフラワーレメディ」とは、1930年代に英国の医師エドワード・バッチ博士によって開発された、心や感情のバランスを取り戻すための自然療法です。野生の花や葉、茎などから抽出したエッセンスを飲むことで、心の平安を取り戻します。
わんちゃんの車酔い対策にも
バッチフラワーレメディは、わんちゃんにも使うことができます。どうしても車が苦手、というわんちゃんには、酔い止めの薬を処方してもらう前に、一度試してみるのもよいのでは? わんちゃんにおすすめのバッチフラワーレメディは後半にご紹介しています。
何からできているの?
バッチフラワーレメディのもととなるのは、野生植物の花、葉、茎、芽、小枝などから抽出した母液です。母液には、ボトル詰めされる際に保存料としてブランデーが加えられます。日本向けに輸出されるものには、酒税法の関係でグリセリンが使われています。
どんな種類があるの?
全部で38種類のバッチフラワーがあります。それぞれに、どんな心の状態に効果があるのか、決まっています。
(例)
植物名 |
現状の心の状態 |
改善後 |
ビーチ |
いつも批判的な態度をとってしまう |
人にやさしくできる |
インパチェンス |
思ったとおりにいかずイライラする |
忍耐力がもてる |
オーク |
がんばりすぎる、思い込みが激しい |
時には肩の力を抜く |
オリーブ |
エネルギーが不足して疲れている |
活力が沸いてくる |
今の自分の心や感情の状態に当てはまるものを1~7種類まで選び、必要量を飲むことで精神的に安定した状態になることが期待できます。
「心や感情のバランスを保つことが、身体の健康へもつながる」と考えたバッチ博士が発見したのは、70年以上もの間、世界中で活用されています。
日本で一般的に出回るようになったのは1996年くらいからですが、アメリカ合衆国、ドイツ、フランスなど60カ国以上に輸出されて世界中の人々に愛用されています。
どうやって使うの?
飲用する場合は口に直接垂らしたり、飲み物に入れて飲みます。入浴する際にお風呂に入れて使う方法もあります。
バッチフラワーにはまったく副作用がなく、依存性や習慣性もないので、赤ちゃんからお年寄りまで、安心して使えます。
わんちゃんのリラックスのために
人が安心して使えるバッチフラワーレメディは、わんちゃんにも使うことができます。
ペットに使うバッチフラワーレメディの一部を例として紹介します。
(例)
植物名 |
わんちゃんの心の状態 |
チェリープラム |
飼い主がコントロールできないくらいの興奮状態になる |
チコリー |
甘えん坊で独占欲が強く、飼い主にべったりする |
チェストナットバット |
なかなかしつけができない |
ホリー |
すぐに威嚇したり、反抗的、攻撃的になる |
ミムラス |
怖がりで臆病、特定のモノ、人を怖がるときに使う |
レスキューレメディ |
おびえている、パニックを起こしているときなどに使う |
使い方は、人と同じで飲み物やごはんに混ぜてあげます。わんちゃんがいやがる場合は、唇や鼻、肉球、耳の後ろなどに塗り、なめるようにします。
車酔い対策には、5つのレメディを混合して作られている「レスキューレメディ」がおすすめです。
改善までに要する期間や効果の現れ方には個体差がありますのでご注意ください。
取材協力:Dog culture WISH所長、ドッグトレーナー 坂倉美樹
Dog Culture WISHでは、バッチフラワーレメディーの取り扱いをしています。
詳しくはこちらをご覧ください。 URL:
http://wish.ciao.jp/