楽しいドライブのために
わんちゃんも人と同様、車酔いをすることがあります。ドライブ好きになってもらうために、車酔い防止対策をしっかりしてからおでかけしましょう!
犬は、普段、聞き慣れないエンジン音を耳にしたり、「閉鎖された空間」といったいつもと違う環境の変化を敏感に感じ取って不安になったり興奮状態になったりすることがあります。そうした精神状態が車酔いを起こす一因と考えられています。
車酔いの症状には次のような状態があります。
- 頻繁にあくびをする
- 口をクチャクチャさせる
- 心細げに鳴く
- そわそわする
- よだれをたらす
もしもこうした症状が見られたら、すぐに車を止めて休憩をとりましょう。車酔いは犬にとって負担になるので、一度でも経験してしまうと、ドライブを嫌いになってしまうかもしれません。できるだけ車酔いさせないように、次にあげる対策をしっかりとりましょう。
ドライブ直前の食事や飲水は避ける

車に乗る直前にごはんをあげたり、たくさんの水を飲ませたりするのは、嘔吐をしやすくなるのでNG。ごはんは2~3時間前にすませておくようにしましょう。
出発前に散歩をして軽い運動&排泄をさせる

散歩をして軽い運動をさせることで、ドライブ中は寝て過ごせるようにします。また、ドライブ中にがまんをさせないよう、排泄をすませておきましょう。
車内ではクレートやキャリーバッグに入れる

「揺れ」は車酔いの原因になるので、身体が安定するように必ずクレートやキャリーバッグに入れて乗せます。車専用のものもあるので試してみては?また、外の景色があまり目に入らないようにするとよいでしょう。
こまめに休憩をとる

急ブレーキや急発進を避け、長時間のドライブの場合は、こまめに休憩をとるようにします。ドライブの最中もたびたびわんちゃんの様子を見て、呼吸が荒くないかぐったりしていないかなどを確認しましょう。
酔い止めを処方してもらう

なかなか車慣れができなくて、どうしても酔ってしまうようであれば、獣医師に相談して酔い止めを処方してもらいます。体質的に車酔いしやすいわんちゃんもいます。その場合は無理をせず、薬の処方について獣医師に相談しましょう。
監修:Animal Holistic Care Clinic 院長・獣医師 藤沼亜美