アニコム パフェは動物病院向け顧客管理ソフト「アニコムレセプター」や、飼い主様向けのサービスを提供しています。

アニコム パフェからのお知らせ

アニコム パフェからのお知らせ


2022年7月19日
アニコム パフェ株式会社


ジャック・ラッセル・テリアの消化管ポリポーシスについて遺伝子検査を開始


アニコム パフェ株式会社(代表取締役社長 大橋 健)は、国立大学法人東海国立大学機構(岐阜大学)と株式会社ケーナインラボから、特許「イヌの遺伝性消化管腫瘍症の遺伝子診断法(特許第6963271号)」のライセンスを取得し、ジャック・ラッセル・テリアで好発する遺伝性腫瘍・消化管ポリポーシスについての遺伝子検査を2022年7月18日より開始いたしましたので、お知らせいたします。

ジャック・ラッセル・テリアの消化管ポリポーシスとは

遺伝性消化管ポリポーシスとは胃や大腸に腫瘍性のポリープが多発する、ジャック・ラッセル・テリアの遺伝病です。この腫瘍が直接の原因となり亡くなることはまれですが、若齢で発症したくさんのポリープが胃や大腸にできることで嘔吐や血便などの症状が見られます。大量にできたポリープを外科的に切除する治療法がとられることが多く、その後の投薬もあわせて治療費が高額になることが知られています。
この病気は、岐阜大学の平田暁大助教を中心としたチームの研究によって原因となる遺伝子変異が2020年に特定されました(Yoshizaki K et al., Carcinogenesis 2021)。現在、国内での変異保有率は1.89%(N=792, Yoshizaki K et al., BMC Vet. Res. 2022)となっています。

消化管ポリポーシスの撲滅に向けて

これまでアニコムグループでは遺伝子検査の提供と、その結果にもとづく適切なブリーディングの提案を行うことにより、ペットの遺伝病撲滅に取り組み、一定の成果をあげてまいりました(参考:ペット保険のアニコム、防ぐべき遺伝病の撲滅を宣言)。しかし実際にはまだたくさんの遺伝病が存在し、苦しんでいるペットがいることも事実です。
ジャック・ラッセル・テリアの消化管ポリポーシスは、遺伝子検査とその結果に基づく適切なブリーディングにより、撲滅が可能な病気です。ブリーダーへの検査サービスの提供と啓発活動を通じて、遺伝病のない社会を目指して参ります。

アニコムグループでは、今後もどうぶつ達の健康寿命の延伸や病気予防へアプローチし、「予防型保険」のより一層の実現に向けて努めてまいります。


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