元気丸で行こう!

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食の安全 第4回

有機栽培と抗菌グッズ? 確かになんだか……

穴澤:「食の安全」最終回は、読者からの質問で始めたいと思います。「有機栽培や無農薬栽培に熱心な一方で、抗菌商品が大人気の風潮には違和感を覚えるのですが、藤田先生はどう思われますか?」。

藤田:本当にそうですよね。有機野菜や無農薬野菜って、いってみれば農薬で“ばい菌をやっつけない”ということですから。その一方で、私たちの皮膚(ひふ)にいて守ってくれているばい菌は根こそぎやっつける、というなんともおかしなことをしていますよね。

穴澤:有機肥料って、牛のふんとか、堆肥(たいひ)とか、近ごろは生ゴミからも作るって聞いたんですけど、ちょっと疑問なんですよ。

藤田:何が?

穴澤:要は、有機肥料は化学肥料の反対で、人工的な化合物や添加物を使っていないということですよね? だけど、その前の段階で牛のエサにしても生ゴミにしても、そこに食品添加物とかが含まれていたら、結局同じというか、あんまり変わらないように思うんですけど。

藤田:そういう意味では、そうかもしれないね。いや、そのとおりです(笑)。それにね、たとえ有機肥料でも、家畜のふん尿などを使いすぎると、窒素肥料と同様に「硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)」という物質が発生して、それが土の中に溜まり、水や野菜などにも出てくるという問題が起こっているんです。

穴澤:それをとると、どうなるんですか?

藤田:酸素を運ぶ「ヘモグロビン」が、酸素を運べない「メトヘモグロビン」になってしまう。で、牛が突然死んでしまう「ポックリ病」なんかが出てくるんです。だから、何事もやりすぎず、ほどほどがいいということなんですけどね。

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穴澤:わかりました。では、続いても読者からの質問です。「ここ最近の海外や国内の食品騒動で、藤田先生の食品の選び方は変わりましたか?」ということです。どうですか?

藤田:別に変わりませんよ。昔から一緒です(笑)。穴澤くんは?

穴澤:ボクも、別に(笑)。あ、ただ、「水とカラダのめぐり」をやったあと、水に対する意識は変わりましたよ。富士丸の水も何がいいのか考えたりしています。そういえば、犬って、やっぱり本来は肉食なんでしょうか。

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藤田:本来はやっぱり肉食でしょうね。

穴澤:なら、やっぱり肉を多めにあげた方がいいんでしょうかね?

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藤田:ただ、自然界の肉食は草食動物の内臓から何から一緒に食べているわけだから、スーパーで肉の切り身を買ってきてあげるのとは違うでしょうね。

穴澤:人間も本来は肉食だったんでしょうか?

藤田:木の実などの採集や狩猟から始まってますね。で、牧畜、農耕と、世界に散らばっていく段階で多様性が出てきて、腸内細菌もその土地や生活に合ったものに変わっていったと思うんです。日本人でいえば、農耕民族として定着した約1万年前から、身体の基本的な構造は変わっていないといわれているんです。

穴澤:水とカラダのめぐり 第4回」でも出た「水や地域に応じて食文化ができた」ということですね。ところで、アメリカでは、ここのところずっと日本食ブームだそうですね。

藤田:1977年にアメリカで発表された「マクガバン・レポート」というのがあるんですけどね、そこでガンや高血圧、心筋梗塞(こうそく)などの生活習慣病を減らすための理想的な食事として挙げられたのが、精白していない穀類を中心に豆類や野菜、海草や小魚をとって、肉類を減らすというもの。つまり、元禄時代以前の典型的な日本食だったんです。

穴澤:へぇ、日本食って、すごいんですね。

藤田:そこからアメリカの一人当たりの野菜消費量がぐんぐん増えて、1995年には日本と入れ替わってしまったんですよ。

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穴澤:今ではアメリカ人の方が日本人より野菜を多く食べているということですか。

藤田:そうなんです。アメリカとは逆に、日本はどんどん減ってる。だから私は免疫力を上げる面からも、本来の日本食がいいといっているわけです。

穴澤:レポートどおりだと、かなり地味な食事ですけどねぇ(笑)。だけど、昔の人は経験値としてそれが自分たちの身体に合った食事で、健康の秘訣であることを知っていたんでしょうね。

藤田:そうなんでしょうね。まだ科学的根拠もない時代ですからね。納豆を最初に考えた人なんてすごいよね。あんなの食べようと思わないもの、普通は(笑)。

穴澤:そうですよね。ボクも今は納豆大好きですけど、子どもの頃はやっぱり抵抗ありましたもん。

藤田:不思議だよねぇ。どうして昔の人は、納豆は身体にいいってわかったんだろうねぇ。

穴澤:まだ、どうぶつの勘が働いていたんでしょうかね。そうとしか思えないですけどね。

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藤田:便利になって、いつでもどこでも好きなものが食べられるようになった反面、何か大切な物をなくしちゃったのかもしれないねぇ。

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穴澤:ボクも富士丸も、食事にはこれからちょっと気をつけないと。

藤田:そうだよ。食事は本当に大切なんだから。それが身体をつくるわけだし、生きる力、つまり源だからね。

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穴澤:とはいっても、ボクは相変わらず酒飲んで鍋ばっかり食べてると思うんですけど(笑)。

藤田:やっぱり穴澤クンも奥さんもらった方がいいかもね(笑)。

穴澤:料理上手のね。でも、繰り返しますけど、結婚ってそれだけじゃないと思うんですけど(笑)。

藤田:あとは食べていけたら、それでいいんだよ。

穴澤:最後の最後に「食」の意味が変わってきていると思うんですが(笑)。取りあえず、ありがとうございました。

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