元気丸で行こう!

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血液と血液型 第4回

人類にひとつの血液型しかなかったら……大変だ!

穴澤:ボクの親父って、O型なんですよ。で、母親がAB型なんですが、ボクって何型なんでしょう?

藤田:知らないの(笑)?

穴澤:ハイ。もちろん検査したことはあるんですけど、全く血液型に興味がなかったので、何型って言われたか覚えてないんです(笑)。

藤田:珍しい人だね(笑)。お父さんがO型でお母さんがAB型なら、A型かB型しか生まれませんよ。

穴澤:じゃあ、A型かなぁ。

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藤田:血液型には、「表現型」と「遺伝型」っていうのがあってね、「表現型」というのは文字どおりそのまま血液型物質そのものの型で、「遺伝型」というのは「表現型」がどのような組み合わせでできているかを理論的に考えたときのことをいうんです。

穴澤:あ、知ってます。「AA」とか「AO」とかいうやつでしょう?

藤田:そう。遺伝型でいうと、A型には「AA」と「AO」があり、B型も「BB」と「BO」、O型の場合は「OO」しかなくて、AB型も「AB」だけです。それぞれ両親からひとつずつ引き継ぐので、O型とAB型の間には「AO」と「BO」しか生まれないというわけです。

穴澤:じゃ、やっぱりボクはA型ですね。周囲に気を使うし、几帳面だし、何事にも慎重だし。なっ、富士丸?

藤田:自分でよく言うね(笑)。

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穴澤:でも、ちょっと不思議なんですけど、血液型での相性とかよく言うじゃないですか。

藤田:言われてますね。

穴澤:科学的根拠がないにしても、ひょっとしたら相性あるかもしれませんね。だって、さっきの遺伝型の話でいえば、本当にランダムに結婚していたとしたら、どれかの血液型に偏ってもよさそうなもんじゃないですか。

藤田:そうだね。日本で一番多いのがA型とO型だし、A型とO型が結婚すると、A型かO型しか生まれないわけだから確率的にいえば、どんどんA型とO型の割合が増えるわけだしね。

穴澤:A型とA型でもO型が生まれる可能性があるじゃないですか。B型とB型でもO型が生まれる可能性があるし。そんでO型とO型だとO型しか生まれないでしょ? なら、O型がもっと増えてもおかしくないじゃないですか。なのに、日本人の血液型の割合って、わりとずーっと同じでしょ?

藤田:そうだよね。いいところに気がつくね(笑)。そういえば、O型とO型の夫婦ってあんまり聞かないしね。周りの知り合いでいる?

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穴澤:いないですね(笑)。やっぱり血液型の相性って、ある程度あるんでしょうか。

藤田:あるかもしれないねぇ。今度ちゃんと調べてみないと。

穴澤:そういう面でも血液型と性格って、何らかの関係があるのかもしれないとなってきますね。

藤田:うん。どうしてスポーツ選手にO型とB型ばかりなのかとか。

穴澤:そうなんですか?

藤田:そうですよ。野球選手では松井秀喜選手も松坂大輔選手もO型、イチロー選手と上原浩治選手がB型、サッカーでは中田英寿選手と小野伸二選手がO型、そのほか、柔道でもアテネオリンピックで活躍したほとんどの選手がO型かB型なんです。

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穴澤:たまたまじゃないんですか(笑)。

藤田:こんなデータもあるんですよ。1996年にプロ野球で本塁打を打ったバッターのトップ10は、ひとりを除いてすべてO型かB型でしたし、安打のトップ10もO型とB型がほとんどです。打点部門ではトップ10全員がO型かB型だったし。

穴澤:へぇ、それは興味深いデータですね。

藤田:ほかにもバラエティー番組で司会を務める人にもO型とB型が多いんです。所ジョージさん、タモリさん、ビートたけしさんがO型、明石屋さんまさんがB型というように。

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穴澤:なんなんでしょう。比率的には、一番多いA型がもっといてもいいのに。

藤田:A型はニュースキャスターに多いんです。筑紫哲也さん、森本毅郎さん、安藤優子さんがA型、古館伊知郎さんはAB型、ということです。

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穴澤:富士丸は何してるんでしょう(笑)。それにしても、やっぱり血液型と性格って、多少は関係あるんでしょうか。何だかそう思わせるデータですよね。

藤田:日本人とその血液型の割合から考えると、ちょっと変な結果ですよね。

穴澤:やっぱり、病気のかかりやすさや免疫力の差で多少違ってくるんでしょうか。世界的に見て、血液型の分布の違いってどうなんでしょう。

藤田:私は、現在のホモ・サピエンスがアフリカで誕生したときは、全員O型だったんではないかと考えているんですよ。なぜなら、世界の先住民族といわれる民族は、ほとんどがO型だからです。

穴澤:そうなんですか?

藤田:そうですよ。で、世界各地に広がっていくに従って、食料がなくなってアジア大陸に移動して穀物を栽培するようになったグループは、食生活が変わったために腸内細菌も変わってA型が出現した。一方、ヒマラヤ山脈に移動したグループは、家畜の肉と乳製品を食料にしていたため、B型が出現したのではないかと考えています。

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穴澤:AB型は、どうやって生まれたんですか?

藤田:AB型は一番新しい血液型なんですよ。1000年から1200年ほど前にはなかったのではないかと考えられています。その証拠に西暦900年以前の墓からはAB型の人間は見つかっていませんから。恐らく、大移動を繰り返しているなかで混血が誕生したんでしょう。

穴澤:そうやって、全世界に血液型が広がっていったんですね。

藤田:また、人類の歴史は伝染病との闘いでもあるんです。これまで人類を滅亡寸前にまで追いやった伝染病は、ペスト、コレラ、梅毒、天然痘(てんねんとう)、マラリアなど。それらの病気と闘ってきた歴史でもあるんです。

穴澤:前回、それらの病気と血液型も関係があるというお話でしたよね。

藤田:えぇ。ペストやコレラが流行った地域では、O型の割合が極端に少ないですし、梅毒の流行った地域ではO型の人が突出して多い、ということになっています。

穴澤:逆にいうと、人類にひとつの血液型しかなかったら、滅亡していたかもしれないということですよね。

藤田:可能性は否定できませんね。

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穴澤:そういう意味でいうと、血液型が分かれているのは人類が生き残るために必要なことだったのかもしれませんね。と、なんだか今月はものすごく真面目な話をしていた気がします。これでいいんでしょうか(笑)。

藤田:大丈夫(笑)。皆さんにも血液型についてちょっと考えてもらえる機会になったかもしれないんですから。

穴澤:そうですね。ありがとうございました。

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プロフィール 富士丸な日々

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