元気丸で行こう!

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血液と血液型 第3回

肺炎になると血液型が変わることがあるって聞いたことが……

穴澤:さて、血液と血液型の3回めです。血液型性格判断ってよく言いますけど、こんなに騒いでるのって日本ぐらいなんでしょう?

藤田:そうですね。ただ、それは日本人にABO型が比較的まんべんなくいることも関係していると思うんですよ。

穴澤:A型が一番多いんですよね。

藤田:そう。日本人の血液型の割合は多い順からA型が38.1%、O型が30.7%、B型が22.8%、AB型9.4%というように、大まかにいうと4:3:2:1なんです。

穴澤:アメリカなんかはどうなんですか?

藤田:アメリカの白人はO型が約45%、A型が約41%、B型が約10%で、AB型は約4%しかいません。日本と血液型の割合がよく似ているのは、ネパールとハンガリーですね。

穴澤:でも割合は違うにせよ、一応まぁ、全部の血液型の人がいるわけだから性格との関係について、多少は語られてもいいように思うんですけどね。逆に言うと、日本人はなぜこれほど血液型と性格の話が好きなんでしょうね。

藤田:海外でもなくはなかったんですよ。たとえば、その昔ドイツでは「知識人にはA型が多く、犯罪者にはB型が多い」なんていう論文が発表されたりして。B型が少ない白人の優位を示すために利用されたり。

穴澤:あぁ、差別的に使われた歴史はあるんですね。

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藤田:日本でも古くから何度か血液型ブームみたいなものはあったんですが、現在学者が血液型と性格の関連性について語るのはタブーとされていますね。

穴澤:それはまた、どうしてですか?

藤田:血液型で人に「烙印(らくいん)」を押してしまうような風潮になるからでしょう。「O型は大ざっぱだ」とか、「B型は自己チューだ」とかいうように。

穴澤:あぁ、そういうこと言う人いますよね(笑)。

藤田:何でもホドホドをしらない日本人はやりすぎてしまうんです。バラエティー番組でも、じゃんじゃん取り上げたりして。その結果、学校や職場で血液型を理由にいじめが出てきたりしたんです。

穴澤:そういえば、最近バラエティー番組でも血液型の話はあんまりしませんよね。

藤田:差別やいじめにつながるという苦情が押し寄せてくるからですよ。とくに我々学者が血液型と性格について語るのは本当にタブーですよ。もうだれも言いません。何かを言っていたとしても、偉くなった途端に言わなくなる(笑)。

穴澤:そうなんですか(笑)。

藤田:もう歴然としてますよ、そのあたりは。とにかく今、学者で血液型と性格の関連性について語る人はいないと思いますよ。

穴澤:教授、『パラサイト式血液型診断』って本、出してたじゃないですか(笑)。

藤田:私は言いますよ(笑)。もちろん、差別がよくないのは当たり前だし、そんなことするつもりはないですけど、何でもタブー視していてばかりでは、血液型といろいろな病気の関係の研究も進まない。

穴澤:なるほど。

藤田:それにね、多くの学者が「血液型と性格について関連があるとは思えない」と言っていますが、病気と血液型という視点から研究をしていくと、また違った見方ができるわけです。

穴澤:病気と血液型、ですか?

藤田:血液型によって、かかりやすい病気とそうでない病気があるということですよ。

穴澤:え? そうなんですか?

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藤田:細菌にも血液型物質があることは、前回話したとおりです。たとえば、肺炎ですが、肺炎球菌はB型物質を多量にもっています。B型の人は抗B抗体をもっていませんから、B型物質をもった細菌に対して抵抗力がありません。だから、B型の人は肺炎にかかりやすく、かつ重症化することが多いんです。

穴澤:あ、それ、聞いたことがあります。A型の人が肺炎にかかると、一時的に血液型が変わることがあるんですよね?

藤田:ありますよ。A型の人も全く肺炎にならないわけではないので、肺炎が重くなると、一時的に血液型がAB型に変わってしまうことがあります。

穴澤:それって、変わったら変わりっぱなしなんですか?

藤田:いえいえ、それはあくまで一過性の現象なので、肺炎がすっかり治れば本来の血液型に戻りますよ。

穴澤:血液型によって、かかりやすい病気なんてあるんですねぇ。驚きです。

藤田:逆に血液型によっては、感染しにくく、重症化もしにくいという病気もありますよ。たとえば、梅毒。O型の人は梅毒に比較的かかりにくいんです。O型の人と比べて、O型以外の人の梅毒感染率は1.7倍にもなりますから。

穴澤:ほかにはどんなデータがあるんですか?

藤田:O型は結核にも強くて、逆にかかりやすいのがB型、次いでA型。

穴澤:O型って強いんですね。

藤田:O型の人が弱い病気もありますよ。ペストやコレラにはO型が一番かかりやすいんですよ。逆にペストに強いのがA型、コレラに強いのはAB型というように傾向があるんです。

穴澤:B型って、どれにも強いって出てこないんですけど(笑)。

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藤田:そんなことないですよ。B型は天然痘(てんねんとう)には強いですし。こんなふうに、私たちの体は血液型物質によって、免疫力の差が致命的に決められているんです。血液型物質の抗原量*が最も多いO型の人が免疫力が最も強く、B型がそれに次いでるんですよ。
*抗原:身体の中に入ると、抗体を作らせる原因となる物質のこと。

穴澤:血液型によって、免疫力の差ってあるんですね。

藤田:ありますよ。もちろん、それだけで免疫力が決まるわけではないですが、もっているポテンシャルという意味では差はありますね。そういう意味でも、血液型と性格は、多少関係しているんではないかと、私は考えているんですよ。

穴澤:免疫力とかかりやすい病気と、性格ということですよね。

藤田:そう、たとえばO型の人は梅毒や感染病に比較的強いので、人と接するのも恐れず、どんどんいける。いっぽう、A型の人は感染症ばかりでなく、がんや糖尿病、心筋梗塞(こうそく)なんかもになりやすいので、周囲に気を使うでしょうし、比較的何事にも慎重な性格になったんではないかと私は推測してるわけです。

穴澤:それはおもしろい説ですね(笑)。自分では知らないうちに、経験としてそういう性格になっていったということですよね。

藤田:もちろん、育った環境や家族構成なんかも関係して人間の性格というのは形成されていくわけですけど、前提のところで多少そういうことはあるんではないかと思うわけです。

穴澤:なるほどぉ。今回は富士丸のことを忘れるくらいハイテンポで話が進みました(笑)。では、次回はもうちょっと血液型と性格について、詳しくお話を聞かせてください。

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プロフィール 富士丸な日々

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