元気丸で行こう!

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血液と血液型 第1回

貧血は鉄不足っていうけど、鉄じゃなく銅のヤツもいるんだ!

穴澤:さて、今月の「元気丸で行こう!」のテーマは「血液と血液型」です。早速ですが、血液って全身に酸素を運ぶモノですよね。

藤田:酸素だけじゃないですよ。そのほかにも栄養素やビタミン、二酸化炭素や老廃物も運んでいますよ。

穴澤:血って、どうして赤いんですか?

藤田:赤いのは赤血球の中にあるヘモグロビンの色なんですよ。そのヘモグロビンが酸素を運ぶ働きをしてるんです。血液の中にはほかにも、白血球や血小板、それから液状の血しょうといわれる成分が含まれているんですよ。

穴澤:人間の水分量って、全体重の約60%ぐらいなんですよね?

藤田:新生児で約80%、成人でだいたい60%。で、年をとってくると、50%ぐらいになったりしますね。

穴澤:それ全部が血液じゃないですよね?

藤田:私たちの血液量っていうのは、だいたい体重の8%ぐらいですね。もちろん個人差はありますが、体重60キロの人なら4.8リットルってところでしょうか。

穴澤:意外に少ないですね! それ以外は、リンパ液だったり組織液*だったりするわけですね。
*組織液:どうぶつの組織の細胞の間を満たす液体成分。

藤田:そう。リンパ液はリンパ管っていう管の中を流れています。リンパ液は体内に取り込まれた細菌やウイルスを運んで、リンパ節っていう関所で免疫細胞がそいつらを攻撃したりもする。大事な役目をしてるんですよ。

穴澤:血液って、どのぐらい出血したら死ぬんですか(笑)?

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藤田:いきなり変なこと聞くね(笑)。一般的には、体内の15%以内だったら大丈夫っていわれてるけどね。

穴澤:そうなんだ、気をつけよう(笑)。な、富士丸。あとね、血液って骨髄*で作られているんですよね? 血液が減ったら、またそこで作るってことなんですよね?
*骨髄:骨の内側の空洞を満たしている柔らかい組織。赤血球・白血球・血小板をつくる。

藤田:たとえば、200cc献血したら2、3週間、400cc献血すると3、4週間で元通りの量まで回復するといわれてますよ。

穴澤:献血しなかったとして、それでも血って減っていくもんなんですか?

藤田:減りますよ。血液にも寿命がありますから。

穴澤:寿命を迎えた血液って、どうなるんですか?

藤田:脾臓(ひぞう)*で処理されて、おしっこやウンチと一緒に外へ出るんですよ。
*脾臓:胃の左側にあるリンパ系の臓器。リンパ球の生成や老朽した赤血球の破壊、血液の貯留などを行う。

穴澤:へぇ、血液も絶えず入れ替わってるんですね。よく人間の細胞って約60日で入れ替わるっていうじゃないですか。血液はどれぐらいなんですか?

藤田:体の細胞が入れ替わるっていっても場所によって違いますよ。脳みたいになかなか再生しないところとか、肝臓みたいに半分以上やられても、わりと早く再生するところとか。皮膚(ひふ)の細胞は28日でだいたい入れ替わるしね。

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穴澤:皮膚ってそんなに早く入れ替わるんですか? 個人差なく?

藤田:もちろん個人差はあるんだけど、どうも調べてみると、だいたい28日ぐらいで入れ替わるみたいなんですよね。なぜか月経周期と同じなんです。

穴澤:皮膚が入れ替わるって、具体的にはどうなるんですか?

藤田:下からどんどん新しいのが出てきて、上にあるのがはがれるんですよ。それがアカになって落ちるんです。

穴澤:へー、知らなかった! で、血液の寿命って、どれぐらいなんでしょう?

藤田:人間で約120日といわれてますね。ネズミで60日、一番長いのがラクダの225日という資料がありますね。やっぱりラクダは砂漠など過酷な所にいるからでしょうか?

穴澤:ボクに聞かないでくださいよ(笑)。ちょっと話は戻りますけど、さっきの全体重における血液や組織液、リンパ液の割合って、富士丸でもボクでも、どうぶつって同じくらいなんでしょうか?

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藤田:ほとんど同じでしょうね。高等動物になればなるほど。

穴澤:そこで疑問なんですが、下等動物から考えて、どのぐらいから赤い血液を持つようになるんですか?

藤田:すごいこと聞いてくるね(笑)。赤いのはヘモグロビンの色*なんだけど、ヘモグロビンを持っていない生き物もいますからねぇ。
*ヘモグロビンの色:酸素と結びついたときは鮮やかな赤、放したときは黒っぽい赤紫色になる。

穴澤:ヘモグロビンがないとしたら、その生き物はどうやって酸素を運んでいるんですか?

藤田:ヘモグロビンって、要は鉄なんですよ。鉄が入ったたんぱく質なんです。高等動物になるとヘモグロビンという鉄が酸素を運ぶんだけど、生き物の中には銅で運ぶヤツらもいるんですよ。

穴澤:銅、ですか。

藤田:タコやイカなんかは酸素を運ぶのに、鉄じゃなく銅をもつヘモシアニンっていう物質を使っていますね。

穴澤:すると血は何色なんですか?

藤田:青ですが、実際は色が薄くて見えないですね。ほかにも鉄なんだけど、クロロクルオリンという物質で酸素を運んでいるケヤリムシなんかの血は緑だったりしますよ。

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穴澤:あ、そういえば緑の血のヤツいますよね。子どもの頃に見たことあります。あれはヘモグロビンじゃないからなんだ!

藤田:そう、ヘモグロビンはとても効率よく酸素を全身に運ぶことができるので、これを使うようになった生き物が進化できたんじゃないかといわれてるんですけどね。

穴澤:いやー、酸素ひとつ運ぶのにも、いろいろ生き物は模索してきたわけですね。

藤田:ただしね、赤い血じゃなくても、血液型を示す血液型物質は、かなり下等な生物、それこそ細菌類まで持ってるんですよ。

穴澤:え? そうなんですか。人間以外の生き物にも血液型ってあるんですか?

藤田:ありますよ。それぞれの種で多少違いますけど、ほとんどみんな血液型物質を持っています。それこそ大根まで、植物もね。

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穴澤:!!! では、次回は血液型について、詳しくお話を聞かせてください。

プロフィール 富士丸な日々

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