元気丸で行こう!

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免疫力とアレルギー 第2回

富士丸、犬にアレルギーが増えてるのは、人と同じ理由だそうだ

穴澤:前回は「免疫力とアレルギー」の基本を教えていただいて、ありがとうございました。ボクね、アレルギーについて、前々から疑問に思っていたことがあるんですよ。

藤田:何ですか? 

穴澤:アトピーとか花粉症などのアレルギーと、蕎麦(そば)アレルギーとか卵アレルギーって根本的には同じなんですか?

藤田:基本は同じですよ。蕎麦アレルギーの人は蕎麦粉に対して「IgE」抗体をつくっちゃうんですよ。

穴澤:猫アレルギーも?

藤田:猫アレルギーの場合は、猫の毛や皮膚に反応している場合がほとんどで、しくみは同じです。猫の毛や皮膚に対して「IgE」抗体をつくっちゃうんです。その「IgE」が鼻の粘膜にある肥満細胞の表面にくっついていて、猫の毛なんかが入ってくると破けちゃう。すると「ヒスタミン」や「セロトニン」が出て、というのは同じです。

穴澤:あとね、猫アレルギーでも犬アレルギーでも、猫や犬の種類によってアレルギー反応が出たり出なかったりって、あるんですか?

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藤田:んー、どうでしょう。単純に毛の質が細かいかどうかという問題はあるでしょうね。吸い込みやすいかどうかということです。ほかに唾液(だえき)に反応する場合があるんですよ。この猫になめられるとかぶれるとか。そういうのは、種類によって違うみたいだね。

穴澤:それと、犬も花粉症やアトピーになったりするってよく聞くんですが、犬の場合のアレルギーも同じなんですか?

藤田:免疫の働きは同じだからね。あと、犬に花粉症やアトピーが増えてきたのは、人と同じ理由でしょうね。人と同じような生活をさせて、人と同じようなものを食べて。その結果、犬たちにもアレルギーが増えてきたんでしょうね。キレイ社会に住んでる犬とか猫しか、アトピーないからね。

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穴澤:思うんですけどね、免疫は花粉を攻撃して意味あるんでしょうかね?

藤田:ないですよ(笑)。それに生きものじゃないから、花粉はどうにもならない。全く無駄ですよね。

穴澤:花粉症に関していえば、こういう今の清潔志向が招いたという説と、いやいや、花粉の量が増えてるんだよ、という説がありますが、どっちなんですか?

藤田:花粉の量は関係ありませんよ。それはニホンザルのデータを見ればわかるんです。花粉症になるサルの割合は、もうずっと変わってないんですよ。なのに、日本人はどんどん増えている。花粉の量が増えているっていうんなら、花粉症のサルも増えるはずでしょう。

穴澤:ですね。

藤田:で、調べてみたら、サルの寄生虫感染率はずっと80%なんですよ。いっぽう、日本人の寄生虫感染率は1950年代の62%から0%になってるんです。

穴澤:花粉症って、昔はなかったんですよね。

藤田:初めて報告されたのが、1963年ですから、まだ40年ほどですよね。

穴澤:サルにも昔は花粉症ってなかったんですか?

藤田:ありませんでしたよ。それがサルも少しずつ出てきた。出てきたけど、ある程度のところから、その割合ずっと変わってないということなんです。

穴澤:そのくしゃみや鼻水を出させる原因っていう「ヒスタミン」や「セロトニン」ですけど、「セロトニン」って脳内物質じゃなかったでしたっけ?

藤田:そうですよ。

穴澤:安心感などを感じさせる物質ですよね?

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藤田:脳内と粘膜では「セロトニン」の働きが違うんですよ。同じ物質を粘膜では攻撃用として使っているんです。

穴澤:粘膜にいる「セロトニン」は武闘派なんですね(笑)。あとね、ボク、花粉症でもないし、全くアレルギーってないんですよ。なぜでしょうね。

藤田:それはほら、富士丸くんがいるから。それに子どもの頃から犬と暮らしたりしてきたでしょう? そういう人はアレルギーになりにくいんですよ。

穴澤:ある程度、不潔ですしね(笑)。

藤田:適当だしね(笑)。

穴澤:そんなことないですよ! この対談だって、毎回ちゃんと一所懸命やってるじゃないですか(笑)。

藤田:適当というのは、いいことなんですよ。なんでもほどほどにできるということは。今の人たちは、あれやらなきゃいけない、これやらなきゃいけない、と完璧を目指そうとするでしょ。清潔にするなら、とことんしないと気がすまないし。なんでもほどほどがいいんです。

穴澤:除菌っていっても、無菌にすることは不可能ですもんね。

藤田:そうです。犬なんかがいると、どろんこ遊びはするわ、ばい菌はくっつけてくるわで、自然と一緒に暮らしている人は強くなるんですよ。

穴澤:富士丸のおかげかぁ(笑)。

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藤田:前にも言いましたが、これははっきりしてるんです。どうぶつと暮らしている家に生まれた子どもは、ずっとアレルギーになりにくいんです。

穴澤:あ、読者からの質問に、ある国で、ぜんそくの子がいる家庭がチワワと暮らすように医者から勧められたけどどうなんですか? というのがありましたよ。

藤田:それはたぶん、どうぶつがいる家庭に生まれた子どもにアレルギーが少ないというデータだけを見た間違った解釈でしょうね。たしかに、どうぶつがいる家に生まれると、アレルギーになる子どもは少ない。それはもう世界的にわかっていることです。ただし、すでにアレルギーをもっているなら、どうぶつと暮らしたら余計にひどくなる可能性が高いから、そこを注意しなくちゃいけませんね。

穴澤:そうなんですね。では、次回は、どんな人がアレルギーになりやすいか、また、どうすれば免疫力があがるのかというお話を聞かせてください。

プロフィール 富士丸な日々

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