元気丸で行こう!

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ウンチと微生物 第4回

ウンチから世界が見えるぞ、富士丸!

穴澤:前回、川でウンチをするのも、自然界のサイクルで考えればそれほど悪いことではないというお話でしたが。

藤田:これはね、ワタシがもう40年もインドネシアに通って思うことなんですが、最初にカリマンタン島に行ったときは本当に驚いたものですよ。

穴澤:何に驚いたんですか?

藤田:当時ワタシは某企業の顧問として現地に呼ばれたんですが、住むところが川のすぐ横でね、トイレは囲いだけあるところで、川にしろというんですよ。もの凄く嫌だったんだけど、そこしかないからするわけですよ。そしたら、ウンチをするたびにお魚がピチャピチャ集まってくるんです。もうビックリして(笑)。

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穴澤:落ち着いてウンチもできないですね(笑)。

藤田:そうかと思ったら、そのすぐ横に水浴びするところがあって、みんながそこで水浴びしてる。それこそ子どもから綺麗なお姉さんまで。最初はこんな所に住めるかと思いましたよ。

穴澤:その頃は教授は清潔志向だったんですね。

藤田:だから、もう耐えられなくてね。でも熱帯地域だから水浴びしないと夜眠れない。仕方ないから水浴びしましたよ、そこで(笑)。でもね、別段病気にもならないし、みんなをよく見たら、肌は綺麗だし、アトピーなんてひとりもいないし、感染病にもかかってない。みんな明るいしね。そこがワタシの研究の出発点です。

穴澤:なぜ、みんな病気やアレルギーにならないのかと。

藤田:そう。で、調べてみたら全員カイチュウに感染していたんですよ。それにあらゆるばい菌がいるから、一定の菌だけが増えることはできないということもわかってきた。たとえば、コレラ菌もいるにはいるんですが、ばい菌が多い川にいると、他のばい菌にやっつけれられて増えることができないんです。それが、水道水なんかに入ると、他のばい菌がいないから、どばーっと増えるんですよ。

穴澤:だから、現地の人はコレラにかかったりしないんですかね。

藤田:ただ、そういうところだから救急病院はないし、お産の時に破傷風になったりして亡くなる赤ちゃんもいるけど、子どもになると本当に丈夫で明るいんですよ。ワタシが毎年通い出してからもう40年になるけど、その間に子どもが親を殺したり、バラバラにするようなわけのわからないような事件は一件も起こってない。

穴澤:あぁ、なんとなくわかる気がします。

藤田:ただしね、ドロボーさんは凄いのがいる。一度なんてワタシが脱いだ靴をすぐ横で売ってる奴がいましたからね(笑)。「それは俺がさっき脱いだ靴だろう!」といっても「拾ったんだ」の一点張り。話にならないんですよ。

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穴澤:で、どうしたんですか?

藤田:買いましたけどね(笑)。もうね、お金のある人からもらうのは当たり前だと思ってるんですね。そして、そのお金をみんなで分けてる。悪いなんて全く思ってない。

穴澤:すごい文化ですね。ちょっと行きたいかも(笑)。

藤田:訳わけわかんなくなりましてね。医者になりたてのあの時期にインドネシアに行ったことは、ワタシにとって、もの凄いカルチャーショックでしたよ。それまでは人の顔色ばっかり伺って、真面目ないい子だった。でも、帰ってきたら、もうどうでもよくなってね(笑)。

穴澤:あははは(笑)。

藤田:そこからですよ、今の清潔志向はどうなんだろうと疑問をもつようになったのは。ウンチの中に病原菌がいて、それが外に出て人にも感染するからと水洗トイレをつくったわけで、人間はそれでよかったかもしれないけれど、じつは川でウンチをすることで生きていた生物がいっぱいいた、自然のサイクルが回っていたということ。また、川でウンチしているだけでは、川の中ではそれほど病原菌も増えない。むしろ、水道水に入った場合に、もの凄く増えるようになったということです。

穴澤:清潔志向の結果、というわけですね。

藤田:ただね、ワタシは今から別に川でウンチしないさい、もっと不潔にしなさいといっているわけではないんですよ。清潔なのもいいけれど、そればっかり突き詰めてしまうと、かえって弱くなってしまうと言っているんです。

穴澤:いろいろな微生物やばい菌がいて、人間は共存してきたんだということですね。

藤田:たとえば人間の赤ちゃんだって、生まれたらいろんな物を口に入れようとするでしょう。あれはたくさんのばい菌も入れようとしているわけだけど、あれも本能だと思うわけです。

穴澤:富士丸も小さいころは砂食べたり、木や石をかじったりよくやってましたねぇ(笑)。

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藤田:だからね、これからワタシたち人間も、腸内細菌も含めていろいろな微生物とうまく共存していった方がいいと思うんです。本来そうやって生きてきたわけだし、微生物だって、自然界での役目があるんだから。

穴澤:なるほど。しかし、8月はウンチから始まって、えらく壮大なテーマになってしまいましたよね(笑)。

藤田:ウンチから学ぶことは多い、とまぁそういうわけです(笑)。





『PAFE japon』関連号:
『PAFE japon』no.5(1月1日発行号)
「第2特集●2007年開運&快ウン特集 ウンチでわが子の健康チェック」から「どうぶつのよいウンチと悪いウンチの見分け方」をご紹介>>>





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